富士チャレ200レポート:富士の敵を富士で討てるか!?

■富士チャレ挑戦にあたって
という訳で、延々引っ張っていた本命レースは「富士チャレンジ200」でした。
参戦部門はもちろん「200kmソロ」です。
富士チャレ参戦に関しては、どうしても離せないのが、同じFUNRiDE主催の富士ヒル。
今年はシルバー獲得を目指すと公言し、ある程度の手応えを持って挑戦するも大惨敗。
まあ正直ショックは大きかったです。
この心の傷を完全に癒やすには来年の富士ヒルで再挑戦するしか無いのですが、それにはあと一年待たねばなりません。
しかし何時までも落ち込んでいたくありませんし、失った自信を取り戻したい。
そこで、富士チャレなのです。
幸いにして?こちらもタイムに応じて、ゴールド、シルバー、ブロンズとあり、これでもしシルバーを獲得できれば少しは溜飲を下げる事も出来ようと言うものです。
得意のエンデューロでなんとしてもリベンジを!
かくして、当初は予定のなかった富士チャレが急遽本命レースとして浮上したわけです。
(お前には本命がいくつあるんだよ!?というツッコミは無しでひとつw)

■富士チャレ攻略基本戦略
富士チャレコース
さて、富士チャレの舞台と言えば「富士スピードウェイ」
鈴鹿などと比べるとコーナーの少ないレイアウトの高速サーキットというイメージしかありませんでしたが、これをロードバイクで走るとなるとこのサーキットのもう一つの一面が牙を剥きます。それは
「高低差が激しいこと」
富士高低差
全長4,526m、高低差36m、最大勾配10.05%と聞くと大した事なさそうに感じるかもしれませんが、上図のようにコースが下り主体の前半、登り主体の後半と綺麗に分かれていて登りは後半に集中。後半は延々と登り続けているようなイメージです。
以前富士チャレに参加されたことのあるトプローさんも「鈴鹿よりもさらに登りが厳しい」と仰っていました。
登りの苦手な私にはかなり相性の悪いサーキットと言えそうです。
私と相性の良い岡山国際サーキットは登りが短いので下りの勢いを使って登り返せば登りきれてしまいますが富士はそうはいきません。
高低差36mを続けざまに駆け上がる終盤の長い登り。ここを如何に走るかが攻略の鍵となるでしょう。
200kmソロのシルバータイムは5時間30分。平均速度は37km/hくらいになります。平坦コースならドラフティング効果を利して走ればいけそうな感じのタイムですが、登りの厳しいこのサーキットだと簡単にはいかないでしょう。
幸いにもこの大会ではサポートライダーがシルバー完走、ブロンズ完走、制限時間内完走それぞれのペースで先導して下さるので終始それに乗り続けて走るのも一つの手です。
しかし実際それが私に合うペースなのかは走ってみないと分かりませんし制限時間内ギリギリのペースで走るのであれば途中でトイレに行きたくなる等でピットインする事態になれば即アウト。そんな訳で
「まずは先頭集団に付いて行くことを試みる。無理そうだと判断したらシルバー完走サポートトレインに乗車。それでも無理なら泣いて帰る」
という方針で走ってみることにします。

■レース当日:まずは試走
さて、会場への移動やら宿やらの話は誰も興味ないでしょうからすっ飛ばしていきなりレース当日の試走時間からです。
初めてのコースですから走行ペースを考える為にもまずはそこそこのペースで周回してみることにします。
ピットレーンを抜けてホームストレートを抜けるといきなり下り区間に差し掛かります。
そこからは結構勾配のある下りが暫く続きます。この区間はかなりのハイスピードになることが予想されます。レース中なら60km/h以上は出そうな感じ。普段そんな速度域での練習をする機会は滅多にないのでちょっとビビりますね。落車があったら怖そうです。
暫く下るとちょっとだけ平坦を走った後に、いよいよ登りの開始。試走なのでそれ程スピードを出していなかったこともあって勢いを利用できず、登りの苦手な私は序盤からいきなりの大失速。
勾配が思っていたよりキツい・・・これはかなり厳しいのでは!?
苦労しつつ登っていると隣を女性ライダーが軽やかに駆け上がり私を簡単に追い抜いていきます。
じょ、女性にあっさりパスされた!?
い、いやきっとあの女性はトップクラスのライダーに違いない。
それでもいくら何でも自分遅すぎるだろうと思って頑張ってペースアップを試みるも300Wほど出しても差が縮まりません。
そしてその脇を如何にも早そうなチームジャージを着た集団がまたしても軽やかに駆け抜けていきます。
アレ・・・?もしかして私はかなり遅い?
走ってみて分かったことは、やはりこのコースの登りは私との相性は最悪です。勢いに乗って駆け上るには長すぎるし斜度も結構あるので体重の重さが伸し掛かってきて私のパワーでは押しきれません。
これを200km、5時間以上走り続けるとなると後半はかなり厳しそうです。
果たしてシルバートレインにも付いて行けるかどうか・・・
予想以上の難コースに自信を失いつつも試走時間は終了です。

■今回の補給方針とウェアについて
さて、エンデューロレースレポート恒例の補給食についてですが、今回は長時間エンデューロとしては珍しく何時ものハイドレーションバッグは使用しませんでした。
と言うのも、今回は5時間半以内で走りきる目標なのでボトル2本+ジェル飲料で乗り切れるという計算だったためです。
ハイドレーションバッグはボトル2本相当のドリンクが運べて更に手を離さなくても飲めるという大きなメリットがあるものの、空力的にはかなり不利そうです。今まではそのデメリットを考慮しても長時間ピットインせずに走りきる事を考えるとメリットが勝ると判断して使用してきました。
しかし今回は少しでも空力的に有利になることを狙ってウェアはワンピースを着用する事にしました。
中華ワンピースウェア
こんな感じのウェアです。このワンピースウェアは空力的には有利なのですが着脱が面倒で途中でトイレに行きたくなった時などに困りますが、今回はノンストップで最後まで走る予定なのでその点は問題ありません。
しかし、せっかく空力を考えてワンピースを着用しながら背中にハイドレーションバッグを背負っていては台無しです。
まだ暑さの残る中ボトル2本の水分補給で5時間走りきれるかは不安もありましたが、もし駄目ならピットインするということで、少しでもタイムを短縮することを目指し補給量は最小限にとどめハイドレーションバッグも使用しない事にしました。
という訳で今回の補給は
・ボトル2本(内容:マルトデキストリン60g+BCAA20g+塩2g)
・ウィダーinゼリー(エネルギータイプ)×2

カフェイン入りエネルギージェル×2
以上を持って走りました。
ネタバレですがw結果的にはこれで不足なく最後まで走りきることが出来ています。エンデューロレースも数をこなしてきたので補給量についてはだいたい計算できるようになってきましたね。

■スタートからレース前半戦
試走も終わりいよいよレース開始です。
レースは一周目は追い越し禁止のパレード走行でゆっくり走り二周めから本格的にレーススタートです。一周を走り終え二周めのホームストレートから皆一斉に猛烈にスピードを上げていきます。
コースはいきなり下り区間に突入しますので大混雑のまま60km/hほどのスピードで走ることとなり、はっきり言って怖いの一言です。
下手に突っ込むと落車に巻き込まれる危険がありそうだと判断し無理せず集団の後方に位置取り余裕を見ながら一周目の下りを走り、いよいよ鬼門の登り区間に突入します。
しかし、序盤で皆力が有り余っているのか登りに入っても物凄い勢いで飛ばし続けます。
「皆こんな速いペースで登るのか!?」
驚きながらもいきなり集団から脱落してはたまらないと私も必死でペダルを回します。
パワーメーター見ると500Wまであがる凄まじいペース。私の力ではそんなペースは長く続きませんので長い登りの途中で集団からズルズル後退していき登りが終わる頃には早くも集団から引き離される非常事態!
「できるだけ長く先頭集団で走りたいとか生意気考えてすみませんでした!!(号泣)」
幸いにして登り終わった後のストレート区間で混雑のため先が詰まってペースが緩みそれに乗じて辛うじて先頭集団に再合流を果たしましたがいきなりの集団からの脱落ですっかり意気消沈。
「これはシルバーどころかブロンズすら危ういのでは?」
と弱気になってしまいます。
それでも何とか先頭集団には残ったのでどこまで食らいつけるか不安を感じつつも頑張って集団内で走り続けます。
ペース的には一番速かったのはやはり最初の周回ですが、それ以降も速い速い。登り区間では毎回400Wオーバーで踏み込まないと付いていけないペースでそんな領域でトレーニングをしていない私は毎周着実に脚を削られていきます。
正確には覚えていませんがラップ表をみると多分14周目、登りの最中でついに力尽き先頭集団から無念の脱落です。
しかし自分で言うのはなんですが
「あのペースで14周もよく頑張った、俺」
さて、先頭集団から脱落した後ですが、脱落したメンバー達が集結し間もなく第2集団が形成されました。
こちらは先頭集団には勿論劣りますが中々速いペースで走り続けます。
楽なペースとはとても言えないながらも頑張れば何とかついて行けるペース。
苦手の登り区間ですが何度も走っているうちに徐々に
「ここまでは平坦区間で加速しておいてその勢いで駆け上がれる・・・」
「ここは2速までギアを落としてハイケイデンスで粘ればついて行ける・・・」

といった攻略方法が見えてきて第2集団のペースなら何とかなりそうです。
ここで精神的にも少し落ち着いて余裕が出てきたので補給を行ったりしながら快調に走行を続けます。
そうしてレースは22周回目。ここで100km組は最終周回となりますので残った力を振り絞りスパートを掛けます。
集団は一気にペースアップしますが私は200km組ですのでまだ折り返し地点。ここで力を使い切る訳には行きませんので集団を見送りややペースダウン。
22周終了の100km走行時のタイムはちょうど2時間30分でした。
ちなみに、これは100kmのゴールドフィニッシャータイムです。
100kmで参加してたらゴールド取れてましたな(苦笑)

■レース後半戦
さて、レースはいよいよ後半戦に突入します。
しかし、22周目でスパートした集団を見送ったためここから単独走となってしまいます。脚の合う集団を探すもどうにも見付からず一気にペースダウン。
一人で走ると今まで楽々走れていたホームストレートや下り区間もキツいキツい・・・
そして登りは何故今まであんなハイペースで走れていたか分からなくなるレベルでペースダウン。
これまで安定して6分台で周回できていたのにここで一気に7分台に落ち込んでしまいます。
「これはマズい!!」
と気持ちばかり焦りますが一人で足掻いてもペースは上がらず、何とかペースアップしようとすると快調に走っていた時にはあまり気にならなかった疲労が一気に押し寄せてきます。
「どうする?脚をゆるめて集団を待つか?でもその集団に乗れる保証は無いし・・・」
と迷いながら周回をしていると、チーム戦ゼッケンの選手に追い抜かれます。
「これはチャンスか?」と必死で追いかけ後ろに付くとかなり良いペースで走り続けておられ、共闘できればペースアップが図れそうです。暫く後ろに付いて休ませてもらった後、前に出てローテーションする意思を伝え共闘開始。
これで何とか安定したペースで走れる・・・そう思いホッと一息。その後数周ローテをしながら走り続けているとホームストレートで
「お陰でいいペースで走れました!」
と声を掛けられ、その方は交代のためピットレーンに消えて行かれました。
ああ、貴重なパートナーがががが・・・(泣)
その後はまたしても苦しい苦しい単独走。30周回を終えいよいよ疲労も厳しくこのままでは周回ペースが8分台まで落ちてしまいそうなくらいに落ち込んだところで
サポートライダー率いるシルバー完走ペースのトレインが来た~!!!
もはや単独走で7分台での走行は限界ギリギリでしたので
「乗るしか無い!この銀色列車に!!!」
単独走で脚を使っていたのでトレインに乗った当初はかなりペース的に辛かったものの、やはり集団の走り易さは段違い。平坦や下りではしっかり脚を休められますので7分台前半くらいのペースで走るシルバートレインなら何とか付いていけそうです。
残り周回は10周ほど。あとは集団内で最後まで走りきれれば計算上シルバーはイケるはず。
目標としていたシルバーフィニッシャーが現実的なものとして見えてきた為、あんなに疲れ切っていたのに再び気力が戻ってきました。
それでも相変わらず登り区間はキツく、300W以上出さないと登りの序盤は集団に付いていけません。脚はかなり削られているのでこの段階でこの出力はやはりキツい。
登り区間は必死になってペダリングし集団にしがみつき、頭の中でカウントダウンをしながら、あとたった9周・・・あと8周・・・(中略)
残り5周回のところで最後のエネルギーブーストとして切り札のカフェイン入りエネルギージェルを投入。
ここまで来たらシルバーはほぼ確実。疲れきった身体に鞭打ち残り周回は5…4…3…2…1
そしてファイナルラップ44周目
「この一周さえ走りきれればやっと楽になれる!」
最後の力を振り絞って集団内で走りきって歓喜のゴール!!!
こうして厳しく辛い200kmは終わりを告げました。
最終結果:44周200km 5時間15分6秒(シルバーフィニッシャー5時間30分以内完走)

■レース総括:シルバーの先に黄金は見えるか?
富士チャレ2017記念撮影
こうして富士チャレは目標としていたシルバーフィニッシャーを達成して無事完走することが出来ました。
苦しんだレースだっただけに目標を達成できたことを素直に嬉しく思います。
振り返ってみると、ただひたすら登りが辛かったの一言です。
真面目な話、試走を終えた時や1周目の登りで脱落しかけた時は目の前が真っ暗になるほどの絶望感でした。
それでも何とか200kmを目標タイム内で走りきれたのはレース前に行った小浜往復ライドの中でヒルクライムスランプを抜けるキッカケを掴んでいたのが大きかったと思います。
やって良かった小浜ライド。誘ってくださったO.H.C.仲間のまきちゃんと亀さんには感謝しないといけませんね。
そして、今回5時間15分で完走出来たことで次の目標が見えてきました。
5時間以内完走のゴールドフィニッシャーです。
今回100kmまでは何とか100km部門ゴールドのタイム2時間30分で走れていますが、その後大きくペースを落とし最終的には15分届かない結果となっています。
5時間のなかの15分というと大した時間じゃないように思われるかもしれませんが、実際は限界に近いギリギリのところで走ってのタイムですからここから15分も縮めるとなると、かなりの走力アップが必要になるでしょう。
それにやはり登りを苦手としたままではこのコースでは明らかに不利です。ここ最近はエンデューロ向けに持久力を重視したトレーニングをメインにやっていましたがヒルクライムの実走トレーニングもサボらずに続けないと駄目でしょうね。
まだ来年どうするかは決めていませんが、何時かは200km部門でのゴールドフィニッシャー獲得したいものですね。

さて、次のレース予定ですが秋の鈴鹿8時間エンデューロを予定しています。
まだ2ヶ月ほどありますのでしっかりトレーニングを積んで良い結果を目指したいと思っています。

最後に、今回のレースの走行データは以下のとおりです

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大苦闘!トラブル続きの岡山ミッドナイトエンデューロ

先週末の7/29(土)は岡山国際サーキットで、岡山ミッドナイトエンデューロ8時間ソロ部門に出場しました。

何時もならレース参加前にはレースに向けたトレーニングのまとめとレースへの意気込みをブログにアップしているのですが、今回は何も書くことなく更新が途切れておりました。

実は先週の日曜日に友人邸に泊まり掛けで遊びに行った際に冷房の直下で眠ってしまい、それ以来、夏風邪をひいたのか下痢に悩まされ続け満足なトレーニングが出来ない状態に陥っていました。
レースに向けて調子を上げねばと無理にローラーを回してみるもお腹に来てしまって途中でトイレに駆け込む有様(苦笑)

ブログも一応下書きは出来ていたんですが「お腹調子悪いわ~」「こりゃレースアカンわ~」とレース前なのにひたすら駄目だった際の言い訳&泣き言三昧の内容になってしまい、こんなのアップするのは流石にみっともなさすぎるとボツにしました。
かと言って前向きに「レース入賞目指して頑張ります!」とか言える状態でも無かったので結局テンション上がらぬままブログ更新はお休みさせていただきました。もし期待していた人がいたら申し訳ないです。

■レースに向けた準備
さて、岡山ミッドナイトエンデューロですが参戦は2回目となります。
昨年も参加したのですが、4時間を超えるエンデューロレース初体験だったこともあり、途中で体力が尽き、まさかのレース中に寝落ちという大失態。
夜間レースなだけに生活サイクルとズレてしまうこともあり兎に角難しいレースだったという印象が強いです。
今回は体調的にも不安がありましたし、昨年のような失態を犯さない為にもレースに向けて前日に会社に有給をいただき、金曜日中にすべての準備を整えておき、金曜日の夜は就寝時間を遅らせてその分、土曜日の昼まで10時間ほどぐっすり休みました。
この判断は大正解だったと思います。ミッドナイトエンデューロの秘訣は可能な限りしっかり睡眠をとっておくことですね。

■レース当日
さてレース当日ですが、前日に10時間たっぷり睡眠を取ったのが良かったのかずっと不調続きだった体調も明らかに復調傾向。
完全に復活したと言えるかどうかは走ってみなければ分かりませんがレースに向けて光明が見えてきました。
これならレースもイケるに違いないと言い聞かせ、出発前にカーボローディングと称してパンを腹いっぱい詰め込んでいざ出発です!
しかし岡山に向かう最中の高速道路で雨が降り出します。雨雲レーダーで確認すると一時的な通り雨の様にみえたのでレース開始時には問題ないかな?と思っていたのですが、サーキットに近づくに連れて雨足はますます強まり、サーキット入り直前に洒落にならないレベルの激しいゲリラ豪雨に見舞われます。サーキット到着時にはそこら中に水溜りのできる完全なウェットコンディションとなってしまいレース向けて不安が募ります。


到着から暫くすると雨はあがったのですが、試走時間になるとまた降り出して何とも不安定な天気。
天気予報では晴れでカーボンホイールしか持ってきていませんでしたのでウェットコンディションでのブレーキの効きが不安なところ。
試走終了後も雨は降ったり止んだりを繰り返し、集合時間にまた雨が降りはじめ、どうやら濡れた路面でのレーススタートとなることは避けられない模様です。
ウェットコンディションでのレースは落車がつきものですから慎重に走らねばなりませんが、経験上ウェットだとペースは抑え気味になるので、体調に不安を抱えつつ8時間走る私にとっては有り難い展開になるかもしれません。
そんな風に期待と不安を抱えつついよいよレース開始時刻を迎えます。

■レーススタート!しかしいきなり大トラブル!!
濡れた路面の中、いよいよレースはスタートします。多くのレースでは最初の混乱を避けるため追い越し禁止のパレード走行を設けているのですが、ミッドナイトエンデューロはその時間が僅か10秒。つまりスタート直後から心拍を上げる余裕もないまま本格的にレース開始となるわけです。
そして「ウェット路面だから最初は皆様子見でスローペースの展開になるのでは?」
との私の予想に反して一部の選手がいきなり全開と思われる凄いペースで飛ばし始め、遅れじと上位を目指す選手はペースを合わせてかっ飛んでいきます。
「開始直後からこのペースかよ!これ付いていけるのか?」
長いエンデューロレースで先頭集団に残り続けることは、入賞を目指すなら必須条件。
同じパワーを出していても快速の先頭集団内にいるといないとでは周回ペースはまるで違ってくるからです。
最初のペースは明らかにオーバーペースではありましたが、
「こんなペースで集団が走り続けられるはずがない。必ず落ち着くはず。そこまで何としても喰らいつかねば!」
必死で先頭集団に乗りながら最速区間のバックストレートを50km/hペースで駆け抜け、その勢いのまま下りコーナーに差し掛かります。
しかしここでとんでもないアクシデント発生!
私のバイクがいきなり異音を立てながら急失速してしまったのです。50km/hで走っている最中なので投げ出されずに済んだのは奇跡としか言いようがありません。
パニック状態になりながらそれでも何とかコース外に退避して確認したところ、補給食を入れるためのフロントバッグが外れてフロントホイールに食い込んでしまっています。
何とか外そうとするもガッチリ食い込んで中々外れず焦っている間に続々と後続の選手たちに抜かれていきます。
何とかバッグを外すことに成功するも入れてあった補給食は全て落としてしまっていました。
つまりこれから8時間走るのに所持しているドリンク以外一切補給せずに走らなければならない訳です。
それに50km/hものスピードで飛ばしている最中にホイールにバッグを挟み込んだのでスポークが歪んでしまっている可能性が高く走り続けられるかさえ不明です。

再スタートしたところで、すでに先頭集団は遥か彼方で周回遅れは確定。補給食も全て失った。そもそも今回はスタート前から体調に不安があった。仕方ない。今回は自分のレースではなかった。それだけのことだ。
「・・・もうゴールしてもいいよね」(挿入歌「青空」)
コース脇で立ち止まっていたので係員の方が心配して様子を見に来て下さり、トレブルを伝えたところ、リタイアするか確認されたので
「いえ怪我とは一切ないのでとりあえず自走でピットまで走ります」
と答え、ホイールやブレーキにトラブルがないかを確認しつつ低速走行者向けの左端でゆっくりと走行を再開します。
幸いにして車体へのダメージはほぼ無かった模様で走ってみての違和感は皆無でした。とは言えこの段階ではピットに戻ったらレースを辞めるつもりでいました。
しかし、走っているうちに
「今回のレースに向けて厳しいトレーニングメニューを組んで頑張ってきた。それなのにこんなにも早く諦めたくない」
「とにかく補給食無しで持つところまでは全力で走ってみよう!」
こうしてアクシデントのショックから何とか立ち直りレースを再開させました。
いきなりのトラブルで絶望的展開から始まったこのレース一体どうなる!?

■今回の補給プラン(予定と現実)
ここで話を変えて今回の補給プランです。
メインとなるのは何時ものハイドレーションバッグです。

こういう奴ですね。これにマルトデキストリンをたっぷり120gぶち込み、さらにBCAA、食塩、クエン酸も加えて水を1.5Lほど入れます。
毎回書いてますが何でボトルじゃなくてハイドレーションシステムを使うのか?というと片手運転をしないで済むのが大きいです。これだとドリンク飲みながらでもちょっとしたスプリントも出来ますしね。恥ずかしながら片手運転苦手なんですよ。
さらに、これだけでは水分が足りなくなるのは必至ですのでボトルも一本持っていきます。こちらも中身は一緒です。(水量が半分なので内容物も半分ですが)
そして、これだけでは8時間走りきるには心許ないので
・ウィダーインゼリーのエネルギータイプ2つ
・チームスカイも使っているというSISのカフェイン+電解質入りエネルギージェル3本
商品リンク
これでノンストップで8時間走りきる予定でした。ピットインのロスを避けつつ、出来る限り重量を増やさないよう何とか最後まで走りきれるギリギリの量をと考えた結果がこれでした。
特にSISのエネルギージェルは今回初導入の秘密兵器(笑)
エネルギーだけでなくカフェインと電解質が含まれているのでレースの終盤に力尽きかけた時に大きな力になってくれる予定でした。
全部落としたけどな!
この中で、嵩張るのでフロントバッグに入り切らずバックポケットに入れてあったウィダーインゼリーの1つだけが無事でそれ以外は全部落としてしまったので、ハイドレーションシステムとボトル一本、ウィダーインゼリー1つだけで8時間走らねばならない事態となってしまいます。
勿論ピットインして自販機でスポーツドリンクでも買えば十分補給になりますがそのタイムロスは出来れば避けたいところ。
残った補給食だけで果たしてどこまで走りきれる!?

■序盤戦:孤独なロンリーバトル・・・と言うか大名行列?
さて、レースに話を戻します。
どうやらバイクのダメージはなさそうなので気合を入れ直してレース再開です。
何時もなら先頭集団で走っている時間ですが先頭集団は遥か彼方。足の合う人を探そうにもこの時間帯で先頭集団に乗れていない人とトレインを組むのは残念ながらペースが合わず無理があります。
「ここで全力で走ったところで単独走で先頭集団に追いつけるはずもないし現実的に考えて周回遅れにされるのを待って再乗車するのが結果として一番速いはず。それまでは足を温存すべきか・・・」
しかし、私が脱落するまでの先頭集団は正直付いていくだけでギリギリの超ハイペースでした。あのペースのまま走り続けているとは考えにくいですが、トラブルで気持ちが切れかけてしまった今の自分が再度先頭集団に乗って走れるかは自信がありません。
のんびりと周回遅れにされるのを待って、それで先頭集団に乗りこそなったらそれこそ入賞争いなど絶望的です。
そう、実はここに来てまだ入賞を諦めてなかったのです(笑)
という訳で、ここからの方針は
・周回遅れにされるまで手を抜かず頑張って走る
・ただし全力を出し切ってトレイン再乗車の余力が無くなっては不味いので出しきらない程度に頑張るw
という訳で、そこそこ気合を入れて2周目からも頑張って走ります。
こちらのラップクリップで周回ペースが確認出来ますが完全に単独走となる2周目以降も安定して5分台というかなり良いペースで走り続けています。

走りながら先頭集団から脱落した選手をどんどん飲み込んで気がつくと後ろに一大集団を形成していましたが、先頭集団に追い付かれるまでなら自分のペースで走り続けたほうが恐らく速いと判断し、交代要求はせずにそのまま走り続けます。集団を引き連れて先頭を走り続けるのはちょっと気持ちいいかも(笑)
そんな感じで一時間ほど走っていると待望の先頭集団が迫ってきました。
私のレースはここからが勝負!復活をかけて先頭トレインに再搭乗です。

■続・前半戦:ウェットコンディション下を先頭集団で走り抜け!
先頭集団は私を1時間で周回遅れにするだけあって今までのペースより明らかに速いのですが、序盤の超ハイペースではなく十分ついていけるペースでの走行になっていました。
正直単独で走っていた時より集団内の方が楽なくらいです。
「これならアクシデント無ければずっと先頭集団で走り続けられたかも」
と悔しく思いますが今更どうにもなりません。
時々先頭集団からアタックを掛けて抜けていく選手が出ますが、余力十分のチーム戦の選手なので無理に追いかけず見送ります。やや楽になったとは言え8時間走り続けなければならないので無理は出来ません。
そんな感じでややレース展開が落ち着いた頃、高速コーナーであるアトウッドカーブで落車発生!
あそこは50km/h以上でるバックストレートからそのまま突入する下りカーブで、ドライコンディションでも曲がり切れずにコースアウトする人が出る難しいコーナーなのですが、コーナーの立ち上がり直後が登りとなるため、重要な勝負ポイントでもあるのです。
ウェットコンディションですから安全のためには速度を十分に落として走りたいところですがそんなことをしていては立ち上がり速度で大差を付けられて集団からの脱落は必至。
どこまで減速を我慢するか難しい判断が求められます。
先頭集団に残り続けている選手ならそんな事は十分承知なのですが何時間も走り続けていると疲労から徐々に集中力が落ちていき、とっさの判断を誤ってしまうことがあります。
運悪く落車は私の少し前で発生。コーナー右端で発生したのでとっさに左に躱しますが避け切れなかった選手が巻き込まれて連鎖落車!落車の波が左に広がります。
ヤバい!ぶつかる!と思ったところでギリギリの回避。集団走行は落車の連鎖があるから怖いです。
この後、後半戦で同じ箇所でもう一度落車に巻き込まれかけましたし、何回か落車してコース外でレスキュー待ちの選手を見かけました。レース中も中途半端に降ったり止んだりが続き、セミウェットの中途半端なコンディションだったのでイケると判断して限界を超えてしまう選手が多かったのでしょうね。ウェットのレースは難しいです。

さて、落車というトラブルはあったもののその後レースの方は比較的安定したペースで進み4時間組が走り終える直前まで先頭集団に乗ったまま走りきることが出来ました。
最後の2周ほどは4時間組が残った力を振り絞ってラストスパートに入り集団は崩壊。8時間組の私は彼らには付いていけるはずもないので見送って前半戦は終了しました。

■後半戦:疲労とエネルギー切れとの戦い
さて、4時間組がゴールを迎えいよいよレースは後半戦に突入です。
4時間走り終わったところで集団は崩壊しているので再びペースの合う人と組みたいところですが、4時間先頭集団で走り続けたので疲労は着実に積み重なり、疲労が一気に押し寄せてきます。
集団内で走っているうちは集団に追い縋るために集中力を保てるのですが単独走となるとその気になるといくらでもペースを落とせてしまうので気力の維持とペース配分が一気に難しくなります。
補給食を落としたため、当初の予定よりも補給のペースを落としていたこともあり何時ものレースよりも疲労感が強く自分でも走行ペースが落ちてしまっていることが分かりますが中々力が入りません。
途中で何度か同じ8時間ソロの選手に追い抜かれてしまい
「序盤にいきなり周回遅れになってるしここでまた抜かれてしまってもう入賞は難しいんじゃないだろうか?」
と不安が頭をよぎりますが、決して突出した速さは無くても諦めずに走り続けて何とか入賞圏内に転がり込むのが何時もの私のスタイル。今回も最後まで粘り抜こう!と誓い我慢の走行を続けます。
そうして走っていると徐々に足の合う人で合流が始まりチーム戦、ソロ戦と入り混じった混成トレインが結成されます。
この時間帯ともなると中々選手間の足並みも揃わず、ペースを上げたいチーム戦の選手が飛び出したり力尽きたソロ戦の選手が脱落したりとトレインは離散集結を繰り返しながら、それでもそれなりのペースを保ちながら走り続けます。
これまでの長時間エンデューロでは終盤はなかなかトレインを組めず単独走となることが多かったのですが、今回は終盤でもトレイン走行できる時間が長かったのはエネルギー補給に不安を抱える私には有り難い展開でした。

それでもやはり本来の補給予定とはかけ離れた補給ペースだっただけに終盤はいよいよエネルギー不足を感じ始めます。
ただ一つ残された補給食のウィダーインゼリーはすでに消費し、ハイドレーションシステムの1.5Lの補給水は節約しながら飲んでいましたが5時間後に飲み尽くし、最後の拠り所のボトル一本の補給水をチビチビ飲みながら何とか凌ぎますが残り2時間くらいで集中力の維持が難しくなってきます。
路面が乾ききっていないのにコーナーの立ち上がりで車体が安定する前から全力で踏み込んでしまい後輪を完全に滑らせて
「ああ、俺のレースが終わった!」
と落車を覚悟したところでギリギリのところで奇跡的に立て直しに成功するというアクシデントがあったのも確かこの位の時間だったと思います。

この後、徐々に人数を減らし崩壊しかけたトレインにチームKARASUの方(名前は伏せたほうが良いのかな?)が合流。
チームKARASUの方々とは岡山や鈴鹿で何度も顔を合わせ近い順位を走ることも多いので、すっかり顔馴染みになっているのですが、大変有り難く、そして申し訳ないことに、合流後先頭に立たれるとその後交代を要求すること無くトレインを牽引して下さったのです。
すでに補給をほぼ使い尽くしハンガーノック寸前のヘトヘト状態だった私は付いていくだけで精一杯でマナー違反とは思いつつもツキイチ状態。そして気がつくと後ろに力尽きかけたソロ戦選手が連なり再度トレインが構築され、KARASUの方の漢引きトレインが岡山ミッドナイトエンデューロの最終盤の局面を駆け抜けます。
残り30分くらいでいよいよハンガーノックのタイムリミットの合図の頭痛が始まり最後まで保つか不安に思いながらも何とかトレインに縋り続けフラフラになりながらも何とか最後まで走りきってゴール!!
最後はもう順位云々よりも無事に最後まで走りきった安堵感でいっぱいでした。

■レース終了そして・・・
レースを走り終わった後はもうフラフラでしたのでピットに戻るとレース完走後の補給食として用意しておいたカステラを貪り食い、私認定の世界一美味い岡山サーキットペプシコーラ(一年ぶり2回目)を一気に飲み干します。
ピットに戻る途中でKARASUのメンバーの方々と顔を合わせましたので、挨拶とレースの終盤にとてもお世話になったお礼を伝えたところ
「良いトレーニングになりましたので気にしないで下さい」
と男気溢れる有り難いお言葉をいただきました。秋の鈴鹿にもまた参加されるということでしたので今度は同じトレインに乗ったら必ず引かせて頂きますと約束。
それから談笑しながらレースの結果を聞かれたので「序盤にアクシデントがあったのでどの位置にいるかさっぱり分からない」と話すと携帯の結果速報LAPCLIPサイトで確認してくださり、その結果

3位入賞であることが判明しました。
やりました!エンデューロレース初の表彰台をゲットです!

前半にいきなり出遅れ、後半には何度か8時間ソロの選手に抜かれる展開もあったので正直入賞できるかどうかも危ういと思っていただけにこれは嬉しい誤算でした。

詳細はLAPCLIPで確認出来ますが前半の4時間、周回遅れにされて再合流した後、ほぼ最後まで先頭集団で走り続けた結果毎周少しずつ順位を上げて4時間終了時になんと3位に浮上していたんですね。
そして後半の4時間はピットインをせずに走りきったこともあり3位を一度も譲ること無く最後まで走りきっています。
ちなみにトラブル無かったら更に上が目指せたのでは?と思われた方もおられるかもしれませんが、上の二人は正直言って次元が違いました。一位の方とは実に4周差。2位の方も3周差。ノントラブルであったとしてもとても追い付ける差ではありませんので更に上を目指すにはこれからもまだまだ精進あるのみですね。

■レース総括
岡山ミッドナイトエンデューロ170729
今回は本当に苦しいレースでした。スタート直後いきなりのトラブルで心折れかけつつも何とか気持ちを繋ぎ止めて走りきった前半戦。
エネルギー不足に苦しみながらもKARASUの方に引いてもらいながら何とか走りきった後半戦。
ウェット路面による落車トラブルに巻き込まれかけたり、スリップで落車寸前に陥った事もありました。
今回ばかりは本当に途中で何度ももう駄目だと思いかけました。
それでも最後まで諦めずに走りきった結果、エンデューロレースで初めての表彰台に立つことが出来ました。

エンデューロレースも4時間を超える長時間となると単純な速さだけではなく苦しくても最後まで諦めずに走りきる強い気持ちが求められます。
今回トラブルが有りながらも結果を出すことが出来たのはその一点において勝っていたからだったと思っています。

エンデューロレースに初めて参加してから約1年半。「いつかはエンデューロレースで表彰台」を目標に頑張ってきましたが今回ついにその目標を達成することが出来ました。今までのトレーニングが報われ本当に嬉しく思います。
とは言えここがゴールではありません。
近いうちに報告できるかと思いますが実は既に次の目標は設定済みですので、今回の結果に慢心すること無く、また心機一転トレーニングに励み、次の目標目指して邁進していきたいと思います。

でもまあ数日はのんびりするよ~

そんな今回のレース内容は以下のとおりです。


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鈴鹿アタック240参戦レポート:240km遙かなり・・・

先週末は、スズカ8時間エンデューロ春spに参加してきました。
私が参加したのは初挑戦となる「アタック240」
鈴鹿サーキットを40周、約240kmを8時間以内にソロで走破するエンデューロレースです。
「アタック240」はエンデューロレースでもレベルが高く、今回は富士ヒルに向けて減量中のためカーボローディングも行えず、トレーニング内容もヒルクライム向けメインで行ってきたと言うこともあって、正直あまり結果は期待できないだろうと思うと、レース前日から不安になってなかなか寝付けませんでした。
何だかんだ言ってもやはり参加するからには全力を尽くしたいですし、そうなると少しでも良い結果が欲しくなるんですよね。
不安になるのは求める結果があるってことなんでしょう。気持ちは富士ヒルに傾きつつも何とも欲深いものですね(苦笑)

さて、スズカエンデューロは秋大会(この時は8時間ソロでした)以来です。
鈴鹿サーキットですが、この様なレイアウトになっています。
スズカコース170528
鈴鹿高低差画像170528
コース画像と高低差表と併せて見てもらうと分かるのですが、大きな登り箇所は2つ。
ホームストレートを抜けてシケインまでの区間と西ストレート。
どちらも斜度が凄いというわけでは無いのですが、登りの苦手な私にとっては文字通りの鬼門。
同じサーキットでも岡山だと登り区間は短いので勢いとパワーで押し切れるのですが、鈴鹿の登りは長めなので本当にキツいんです。
特に苦手なのがシケイン前の登り。ここはホームストレートで脚を削られた後の登りなので本当にキツい。特に高速トレインに乗っている時はトレインから脱落しないために全力で回し続ける必要があるんです。
そして何とかシケインまでたどり着いても次はシケインの立ち上がりの鬼加速が待っています。ここで皆一気に加速するのですが苦手な登りを終えた直後の私にはこの加速に付いていくのが心底キツい。もう乳酸溜まりまくりですよ(泣)
西ストレートはレイアウト的には下りで全力加速を決めて勢いで登りきりたいところなのですが、長さが絶妙に嫌らしく勢いだけでは登りきれず力尽きてしまうんですな・・・
仕方なくケイデンスを上げて必死で周りのペースから遅れないよう回し続けるわけですがやっぱり登り終わった後の加速が辛い。みんな登った後にいきなり加速すんなよ、キツいだろ!(号泣)

話をレースに戻します。
今回余裕を持ってスタート30分前に並べば大丈夫だろうと思っていたのですが、30分前だと既に結構な人数が並んでいました。
流石に鈴鹿はやる気満々の人が集いますね。集合場所に並んだ時はやや後方になってしまったので先頭集団に乗れるか不安でしたが、スタート位置に移動したら道幅があるのでもう少し前の方に並べ、これなら何とかなりそうな感じです。
スタート30分前にエネルギーバーを食べて最後の固形食による補給を行い(レース中は固形食を受け付けなくなるのでドリンクとジェルのみにしています)、スタート直前にボトル一本約500mlを飲み干します(脱水症状対策で予め水分を摂りますがトイレ対策でギリギリのタイミングまで待ちます)
そしていよいよレーススタート!半周ほどはゆっくり走ってその後本スタートを切りますが開始直後から意外と皆飛ばします。ゆっくりスタートするエンデューロレースが多い中いきなりこのペースは、スタート直後に不安のある私にはキツい!と思いながらも何とか先頭集団のペースに着いて走り、しばらくすると心拍も落ち着き何とか集団内で苦手の序盤を走りきることに成功します。

かくして、最初の1時間は何とか先頭集団に残って必死に着いていったのですが1時間経過しても集団のペースは落ちず相変わらず快速走行を続けています。
何とか1時間乗り切った私ですが苦手の登りでどんどん足を削られていき
「このペースはヤバい。絶対に240km走りきれるペースじゃないのでそろそろ危ないか?」
と弱気になってしまいます。
そして苦手のシケインからの立ち上がりで前の方が少し集団から遅れます。
しかし、そこで某有名チームのジャージの方が猛然とブリッジを架けに行きます。
「ここで自力でブリッジ架けたら脚が終わり兼ねないし、この方ならブリッジ出来るだろうから利用させてもらおう」
と弱気な思考。後ろに着かせてもらって走りますが途中でペースダウン。しまった、この方も限界だった・・・
慌てて飛び出すも思った以上に差が開いてしまっておりブリッジ失敗。
ここで先頭集団から脱落です。
今回は1時間しか持たなかった・・・無念。

集団の力を失った私は暫く脚の合う方も見付からず苦しい単独走。
この日は強烈な風が吹いていたこともあってペースが上がらない割には脚はどんどん削られていきます。
途中4時間組にもあっさり追い越される有様で大苦戦。春の鈴鹿は思った以上に厳しい!!
それでも時々脚の合いそうな方を見付けてトレインを組んでみたりするのですがどうにも脚が合わず長続きしません。3時間経過時にほぼ半分の120kmを走り終えるのですが、この段階で既に疲労困憊。
今回減量中でカーボローディングをしっかりできなかった事もあって何時も以上に身体がキツいです。
用意したハイドレーションバッグからチビチビ補給を続けてはいるのですが、まだ半分しか走っていないのに疲労感と空腹感が押し寄せてきてちょっとヤバい感じです。
こんな時のために予備として持ち込んでいたエネルギージェルに早くも手を出して何とか残り半分走りきれることを祈りつつ苦しい走行は続きます。

後半戦に入ると苦手の2箇所の登りでますます苦しむようになり、シケイン前の登りは当初は3速で登れていたのに1速まで落として何とか登りきれる有様に・・・
登りの度に酷使する大臀筋はズキズキと痛み出し
「このままだと筋肉引きちぎれるんじゃ無いの!?(苦笑)」
エンデューロレースでは毎度のことながら腰も痛むし腕はダルい。
「早くレース終わってくれ~!!」と思いながらもまだまだレースは続きます。

そして更に良くないことに後半に入ると風が一層強くなり危険なレベルの突風が吹くようになります。
特に危ないのが下りでかなり速度の乗るダンロップカーブから先の区間。
高速カーブで強烈な横風が吹くのでディープホイールはコーナリング中にハンドルをとられます!
私のホイールは38mmのセミディープなのですがこれでも一度コーナリング中の突風で滑ってあわや落車の危機でした(ギリギリで踏みとどまりましたが)
50mm以上のディープホイールで走っている方も結構見掛けましたのでそういった方は本当に怖かったんじゃないかと思いますし実際そこで落車されている方も見掛けました。一番風の強い時間帯は係員の方がフラグを振りながら
「突風が危険なので速度を抑えるように」
と指示を出すほどでした。
この風は勿論危険もありますが、シケインを抜けた辺りでもろに向かい風になるのでトレインを組めないとまったく速度が出せず本当に苦しいです。
4時間組は既に走り終えコース上の人数も減っているので中々脚の合う方が見付からず後半戦は安定してトレインを組めずにひたすら我慢の走り。
残り1時間くらい?で持ち込んだ補給を全て使い切ってしまい、最後まで走りきるのに黄信号です。

しかし残り5周ちょっとくらいのタイミングでMATRIXの方が牽くトレインに合流。
正直ペースはやや緩くて物足りないのですが、それでも単独で走るよりは確実に速いでしょう。
ペースとしては
脚の合う方とのトレイン>>最後に乗ったMATRIXトレイン>単独走
と言ったところなのですが、もう脚の合う方を探して限界ギリギリの走りをする気力は残っておらず安定してペースの稼げるMATRIXトレインで走ることを決意します。
「正直十分について行けるペースなのでこのまま最後まで走れば確実に完走イケるな」
と思いながらしばらく走っていたのですが残り2周のところで
「このままだと余力を残したまま終わってしまう。本当にそれで良いのか!?」
俺はまだ限界じゃない。このままでは終われない!
と残り2周でMATRIXトレインを追い越し最後のアタック。
しかし単独走だとやはりキツい。ペースの速いチーム戦トレインに乗ったりしつつ1周を終えサイコンのメーターは232kmを示しています。
「よし、240kmまであと一周!残った力を振り絞って走りきるぞ!」
これで最後とばかりに気力を振り絞って最後の全力走。最近、僅差で順位を落としたレースが続いているだけに最後の周回で悔いを残さないよう必死の走りを続け同じ「アタック240」の選手を見掛けたら一つでも順位が上る可能性を信じ、周回が違うかもしれないと思いつつ全力で追い抜きにかかり4~5人くらいは抜いたと思います。
そしてゴール直前でも全力ダンシングで2人ほど追い抜いて遂にゴール!

念のためにゴール地点に設けられた周回数の確認所に向かいます。
この段階で手元のサイコンでは238kmほど。2kmほど足りてませんが多分間違いないかと・・・
しかし確認所の係員は怪訝な表情。あれ?もしかして周回数足りてない?と不安になりますが
係員「山崎さん、41周されてますよ。お疲れ様でした」
なんじゃそりゃ~最後の1周の全力走まったく無意味じゃんか~!!
後で確認したら「アタック240はコースを40周回(232.28km)」とちゃんと書いてありました。
総距離くらい確認しとけよ、俺の馬鹿馬鹿アンポンタン!!!!

まあ最後の一周はあれでしたが無事アタック240を完走。
完走タイムは6時間29分22秒で順位は11位でした。
ギリギリで6時間半以内に滑り込んだ感じですね。
アタック240完走証170528
こうして今回の鈴鹿エンデューロ「アタック240」は完走で無事終了しました。
トップテン入りを逃したのが残念ですがレベルの高い春鈴鹿のアタック240でこの順位ですから、今の実力からすれば悪くない結果が出せたのでは無いかと思います。
ただ、レースにおいてタラレバは禁物ですが、この大会に備えて万全の調整をしていれば・・・という思いがあるのも正直なところです。
しかし富士ヒルを優先すると判断したのは自分自身。今回の結果に悔いがあるのであればその思いも2週間後にぶつけるべきでしょう。
順位も思ったより良かったですし、良いトレーニングにもなったと前向きに捉え、クタクタになった身体を少し休めたら、気持ちを切り替えいよいよ2週間後に迫った富士ヒルに向けてまたトレーニングを再開させようと思います。

そんな今回の鈴鹿エンデューロ「アタック240」の走行データは以下のとおりです。


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岡山7時間エンデューロ参戦レポート:岐阜の敵を岡山で討つ!!

■レースウイークなのに社員旅行
昨日行われた「第7回晴れの国おかやま7時間エンデューロ」に参戦してきました!
今週は何時もの週末のトレーニングのまとめをアップしていませんでしたが、実は今週は水曜日~金曜日まで社員旅行で長崎まで出かけていました。
私にとって主戦場と言える得意の長時間エンデューロ目前に3日間も全くトレーニングできないのは不安でしかたありませんが、趣味と会社で趣味を優先するわけにはいきませんからね。
せっかくなので社員旅行をエンジョイすることにします。



長崎では結構良いホテルに泊まってビュッフェ形式の朝食&夕食だったわけですが、写真のように滅茶苦茶旨い料理が出るのでついつい自制が効かずアホみたいに詰め込んでしまいました。レースはどうすんだ?>俺

かくしてレース直前に殆どトレーニングが出来ず土曜日に軽くローラー台を回すのみで大会に臨むことになります。

■レース当日の朝
さて、そんなこんなで十分な準備も出来ないままレース当日を迎えます。
今回は朝3時に起きて当日朝に車で現地入りすることにします。
朝からしっかりパンを食べてカーボアップして朝4時半頃に大阪を出発。7時前にはサーキット入り出来るはずなのでそれから少し試走して・・・と思っていたのですが、サーキットは1.5kmほど連なる大渋滞。入り口で料金徴収に手間取っているようで入場は遅々として進みません。やっと会場入りできたのは30分ほど経過してから。
そして不味いことにこの間に猛烈な腹痛に襲われます。
実は社員旅行から帰って以来ずっと便秘に苦しんでいたのですがこのタイミングで便意が来た模様(下品な話で申し訳ないです)
会場入りしてトイレにすっ飛んで久々に超スッキリ!!!実は便秘抱えたまま走ることになるんじゃないかと不安だったのですがギリギリのタイミングですっきりできました。これは大きなプラス要素。
しかし、渋滞で30分遅れた事とトイレで時間を使いすぎたためバイクを組み立て補給食の準備を済ませた所で既に試走時間は終了。もうスタート30分前になっていたので、軽くストレッチを済ませる程度で場所取りのために集合場所に向かうことにしました。
ウォームアップも殆どできませんでしたが岡山はいつも序盤はあまり飛ばさないスローペースの立ち上がり展開になるので走りながらウォームアップ出来ると考えていました(←もちろんフラグ)

■いよいよレーススタート!前半戦4時間終了まで
そんなこんなでほとんどウォーミングアップできないままいよいよレーススタートとなりました。
予想通りいきなりレースなのでパワーが中々かからないのですが序盤からそんなに飛ばすことはないだろうと先頭集団の後方に配置しそこからレース展開を伺うことにします。
少し前に、臨時漕会ジャージの「乗り気ですよ♪」 の乗り気さんの姿が見えます。昨年の岡山ミッドナイトエンデューロ4時間ソロで表彰台の実力者ですので付いていければチャンスありだろうと判断しこっそりマークです。
しかし!!!
今回7時間組はチーム参加組が積極的にレースを展開したため序盤ちょっとゆっくり走った後にどんどんペースアップ!このハイペースに対応しきれず30分過ぎくらいから途中で何度も中切れが発生します。
ここで脱落するわけには行かないと中切れの後ろから死に物狂いブリッジ。身体が温まりきらずパワーが掛からない状態ながら何とか集団に追いつくも、それが2回ほど繰り返されて流石に疲労困憊。これは後ろに居ては駄目だと集団の前方に位置取り何とか先頭集団に喰らいつきます。
ここで中切れに巻き込まれて位置取りに失敗した乗り気さんがまさかの先頭集団からの脱落。これがあるからレースは怖いです。
その後も先頭集団で暫く走り続けますがとにかくペースが速い。
「どう考えてもこのペースでは7時間は走れない。チーム戦選手のペースに巻き込まれて無理しすぎているんじゃないだろうか?」
と不安になります。
しかしこうなったらイケるところまで喰らいつこうと必死の走りで1時間半ほど先頭集団で走り続けます。
しかしこのタイミングで超加速が求められるバックストレート前のコーナーで落車発生!!
バックストレートは集団だと50km/h超の速度が出る平坦最速区間。コーナーの立ち上がりでしっかり加速しないと脱落必至の難所の一つなのですがそこで頑張りすぎてしまったのでしょう。
幸い巻き込まれはしませんでしたがこれを避けるため速度を緩めてしまいその間に先頭集団は超加速!何とかブリッジを試みるも単独では50km/hの集団に追い付けるはずもなくここで先頭集団から脱落です。
しかし、先頭集団のペースにもう付いていくだけでもかなりキツかったのでどのみち脱落は時間の問題でした。そもそも先頭集団からの脱落は何時もの事なのでショックはありません(笑)
気を取り直してレースを続行します。暫く走っていると先頭集団からの脱落組と4H組との混合で大きな集団が出来ていたのでこの集団に吸収されここで走り続けることになります。
ここで先程別れた、乗り気さんと再合流。こっそりマークしていたのに普通に話しかけて貰っちゃいましたよ(笑)
しかし数多くのレースやブルベで大活躍されている方だけに集団からの脱落はショックが大きかった様子。中切れに巻き込まれなければ先頭で走り続けられる実力があるだけに気の毒ですがこれがレースの難しいところ。
お互い励ましあってレースを続けます。
その後、集団で走り続けていると7Hソロ組が続々と脱落して集団に吸収されていきます。やはり交代のあるチーム組がコントロールするペースにソロで対抗するのは難しい様子です。
「よし、先頭集団からは脱落したけど、まだこのレースはチャンスありそうだぞ」
長丁場のレースですから気の持ちようで先の展開は大きく変わります。まだやれると自分に言い聞かせる事でモチベーションを必死で繋ぎ止めます。
続々と人を飲み込み大きくなった集団はその後一定に近いペースで走り続けます。先頭集団の時のように必死で頑張らなくてもついて行けるペースではありますが3時間を過ぎたくらいから疲労も出てきますのでコーナーの立ち上がりや登りなどは気を抜くと置いて行かれそうになります。
集団内なら十分ついて行けるペースですが一度脱落してしまえば大集団に再度追いつくのは至難の業。気持ちを切らさない事を心掛けながら4時間部門終了時刻に向けて淡々と走り続けます。
結局前半の4時間の後半はほとんどの時間をこの大集団の中で過ごして4時間が経過しレースは折り返しを迎えます。

■ここで今回のレースの補給について
興味のある方は多いと思われる長時間レースの補給についてですが、
今回レースに持ち込んだ補給食は
○ハイドレーションバッグに以下をぶち込んだもの×2
・水1.5L
・マルトデキストリン100g
・BCAA20g
・塩2g
・クエン酸3g
○ウィダーinゼリー エネルギー 1つ
High5 IsoGel 2本

以上を用意していました。ハイドレーションバッグは、以前も紹介しましたがこんな感じのやつですね。(画像クリックでリンク先へ)
ハイドレーションバッグ170416
2Lまでの水を背中に背負って走れる便利なバッグです。水分補給といえば普通はドリンクボトルですが、ドリンクボトルは飲んでいる最中は片手離しで走り続けなければならず不安定になりがちという問題がありますが、これだとホースを口元に運ぶだけで簡単に補給ができ、ホースを咥えて走れば飲んでいる最中は両手が使えます。
一方で空力的には不利そうですし重い水を背負って走るのが負担と思う人もいるでしょう。ですから私のように不器用でボトルを手にして走るのが苦手という方だけにお勧めしたいと思います(笑)
私は最近の長時間エンデューロは基本これを背負って走ることにしています。私にはこれが向いているみたいですので。
水に溶かすのはエネルギーの元となるマルトデキストリンがメイン。更に発汗対策として塩と疲労対策としてクエン酸、気休めwとしてBCAAも入れています。
このハイドレーションバッグを2つ用意して途中のピットイン時に交換して走り続ける予定でした。過去の経験から4時間ならこのハイドレーションシステムだけで十分です。7時間ですから2セットで十分走りきれる計算です。
ただし、万が一ピットインしなくても走りきれそうならそのまま走行を続行。その時のために保険としてウィダーinゼリーとHigh5 IsoGel×2も持っていきました。

■レース後半戦。疲労との闘いと頼れる仲間。そして・・・
さて、4時間が経過しレースはいよいよ後半戦です。
しかし、ここで4時間部門の選手が引き上げコースは一気に寂しくなります。
ここまで私を引っ張ってくれた大集団も4時間部門のラストスパートと共に崩壊。ここから暫くは単独走となります。
脚の合いそうな方を見付けて一緒に走ってみたりもするのですがペースを完全に合わせて走るのは中々難しくローテーションしているつもりが気がつくと後続をぶっ千切ってしまっていたり(笑)チーム戦の人に付いていこうとして今度はこちらがぶっ千切られてしまったりと中々上手くいきません。
さて、私の計画では4時間経過後にトイレピットインを行い、同時にハイドレーションバッグを持ち替えて補給を万全にするつもりだったのですが、今回は気温がかなり上がり大量の汗をかいたためか4時間走り終わった段階でもあまり尿意を催すことがありません。
「これはトイレピットイン無しで7時間走りきれるんじゃないか?」
入賞を目指すならピットインをしなければそれだけ有利になります。
元々オプションの一つとしてノンストップも考慮はしていたのですが過去のレースでは4時間経過頃に尿意に苦しみどうしてもピットインせざるを得ませんでした。
しかし今回は何とか7時間走りきれそうな手応え。問題は今持ち込んでいる量で補給が十分かどうか?過去のレースより補給量は少なくなるだけに不安もありましたが
「ヤバいと感じたら即ピットインして補給する」
という事でとりあえずピットイン無しでそのまま走り続けることを決意します。
既にウィダーinゼリーは最初の4時間で使ってしまったので保険で持ち込んだHigh5 IsoGelも開封し補給を行います。
そうしていると、やがて2時間部門の選手とトロッフェ・バラッキの選手たちがコースインしてきます。これは有り難い。
レース開始直後で元気な2時間部門の選手をドラフティングゾーンにつかせてもらったりしながらレースを続けます。
この時間帯になると風が強くなってきて向かい風区間では大苦戦していただけにこれで一息つくことが出来ます。
そうしていると、やがて「月曜道上」のジャージを来た二人組に追い付かれます。
「あれは『月曜道上』のmerulaさん&アブnormal Drillさん兄弟!」
お二人とは「月曜道上」のライドイベントでご一緒させてもらったことのある仲。少しの間一緒に走らせていただき、再び頑張るパワーとやる気をいただきました。お二人とも有難うございました。
その後、お二人とお別れして再び単独走に戻るのですが、残り時間1時間のところで持ち込んだ補給食が全て尽きました。節約しながらチビチビ飲んでいたハイドレーションバッグ内の水も飲み尽くし後はここまでの補給で足りている事を祈るばかりです。
ところがこのタイミングで何と2時間部門のメイン集団(先頭集団ではないです)に追い付かれます。
正直言って疲労困憊でかなり苦しい時間帯ですが、この集団に乗れれば今まで以上のペースで安定して走れるはず。
乗るしか無い!このビッグウェーブに!!
一度緩みかけたペースを引き戻して2時間部門の集団に飛び乗りますが要所要所でのペースアップがとにかくキツいです。特にホームストレートを抜けた先の上り区間が上りの苦手な私にはキツかったです。
ここは実際大した斜度では無いのですがそれだけに皆あまりペースを落とさずに走り続けるので毎回必死に踏み込んで何とか喰らいつく必要があります。実際何度も千切れそうになりましたが、終わりかけた脚力でもついて行けるようにギアを大きく落としてハイケイデンスでギリギリのところで喰らいつきます。
そうしているうちに残り時間は少しずつ減っていき残り時間30分くらいの所で頭が痛くなってきて集中力が切れかけているのを感じます。
「これはハンガーノックの初期症状?」
しかしここまで来てピットインという選択肢は取りたくありません。
「一周6分弱だから残りはあと5周ほど。それくらいなら何とか持ち堪えられるはず!」
そう信じて集団内で必死に走り続けます。
そして何とか集団から脱落すること無く最終ラップに突入。皆ペースをあげますが残った最後の力を振り絞り何とか私も集団に残り続けます。
集団内に同じ7時間ソロ部門の選手も見掛けましたが
「流石に7時間も走ってるんだから周回数違うだろうし余力も無いし無理に競り合うこともないかな」
とやや前方を走るその方をスルー(←勿論フラグ)
それでも最後のホームストレートに突入したらダンシングしながら本当にギリギリまで追い込んでフィニッシュ!
苦しい苦しい7時間でしたが無事に完走です。

■7時間ソロ結果
ゴールすると結果の発表がアナウンスされますが私の名前は聞こえてきません。
今回ノンストップで7時間走り切りかなり手応を感じていただけに入賞はイケると思っていただけに
「もしかして入賞を逃したのだろうか?」
と不安になり速報サイトのLAPCLIPで確認したところ
7時間ソロ部門第4位に私の名前が!!!やりました。
7時間4分4秒 73周回で 4位入賞です!!!

入賞の喜びを噛み締めながらよくよく確認すると3位の方との差は4秒でした。
え!7時間も走って4秒差で表彰台に届かず!?何その僅差!!
最後に一緒に走っていた同一クラスの方は実は同一周回で私は全く気付いていませんでしたがギリギリのところでかなり長い間表彰台圏内で競い合っていたようです。
まあ気付いていたからと言って既に力尽きかけていた私が勝てたとは思いませんが4秒差という僅差は正直ちょっと(かなり)悔しくはありますね。
エンデューロレースで表彰台に立つのは私の目標の一つなのですが表彰台は近いようで遠いですね(苦笑)
ちなみにトップとの差は一周回。周回遅れではありますが過去のレースでは何周も周回遅れにされるのが当たり前だっただけに僅か一周差で走れたのは大きな成果かと思っています。少しずつではありますが着実にエンデューロでは強くなれているのではないかと思いますのでこの調子でこれからも成長していければと思っています。

■岡山7時間エンデューロ総括
岡山エンデューロ170416
こうして岡山7時間エンデューロは4位入賞と言う結果で幕を閉じました。
今回本気で入賞を狙って初めて7H以上の長時間レースでノンストップ作戦を敢行し、終盤苦しみながらも何とか走りきって過去ベストリザルトで入賞出来たことは素直に嬉しく思います。
表彰台にあと一歩で届かなかった事は残念ではありますが、レース内容に悔いはありません。今持てる力を全て出し尽くせたと思います。
先週の伊吹山HCで目標を達成できず悔しい思いをしただけに、得意のエンデューロでは何とか結果を出して失った自信を取り戻したいと思っていましたので結果を出せて本当に良かったです。今回も駄目だったら自信喪失で今シーズンの先が思いやられるところでした。
さて、実は来週もレースがあります。
来週は堺浜クリテ最終戦。出場レースはクリテのスポーツII部門、そして2時間エンデューロです。
連戦の疲れはありますが次回のレースも全力を尽くして頑張ってきたいと思います。


そんな今回のレースの走行データは以下のとおりです。


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苦闘!!土砂降り「J-GREEN SAKAIナイターエンデューロ」

11/26(土)は「J-GREEN SAKAIナイターエンデューロ」に参戦してきました。

鈴鹿8時間から2週間後と言うことでレース後絶不調のまま調子の上がらなかった先々週、何故か激坂ロングコースの六甲逆瀬川コースに通った先週とエンデューロレース前なのに訳の分からない調整をしていましたがwそれでも強度の高いトレーニングをした甲斐があったのか調子も悪くない感じに戻ってきたので何とかなりそうな手応えを感じつつレース前日を迎えます。

さて明日の準備を・・・とホイールを練習用鉄下駄からレーゼロに付け替えようと思ったら

パンクしとるやん!!

空気が抜けかけているうえにタイヤからシーラントの吹き出した跡があります。
・・・これは六甲山走りに行った時にやっちまってたっぽいです。(その後は実走をしていなかったので)
シーラントで塞がったので一応走り続けることが出来てパンクに気が付かなかったんでしょうかね?
まあ堺浜は平坦コースなのでレーゼロじゃなくてカーボンディープホイールで走れば良いかとそちらに換装作業。レーゼロはシーラントで完全に塞がっているか確認のため8気圧エアを入れて一晩様子見。

そしてレース当日を迎えますが、この日は夜から雨予報に・・・どうやらレース開始直後くらいから降り始めるらしい難しい天気です。
もし本格的に降るようなことがあったらカーボンホイールではブレーキが効かず危険かも・・・ということで折角準備したけど使用を断念。
レーゼロの調子を見ると昨日入れた空気は殆ど抜けておらずどうやらシーラントで完全に塞がった模様。何とか助かったか・・・とレーゼロに再換装。

その他諸々の準備も終えていざレース会場に向かいます。

最近試走時間ギリギリにレース会場に向かって渋滞やらでドタバタしているうちに試走できずスタート時間になってしまい、いきなり走って失敗!というパターンが何度かあったので今回は余裕を持って17時半頃に会場入り。18時半からコースをしっかり試走&ウォームアップ。
レースは19時45分からなので最後の栄養補給を済ませて早めに場所取りをして・・・準備は完璧だな。
さて最後に空気圧の調整を・・・

シーラントが吹き出とる!!!!

空気をしっかり入れて一晩置いても問題なかったので完全に塞がったと思っていましたが実走には耐えられなかったようで同じ箇所から再びシーラントが吹き出る最悪の事態。
暫く置いたら再度塞がったようではありますがこれでレースに耐えられるかは激しく疑問。
一応空気を入れ直してヤバイと思ったら即DNFしか無いかな・・・と思っていたら仕事で遅れるはずのトプローさんが予定より早く到着!
これぞ天佑!
と、トプローさんにホイールをお借りすることに。
しかしトプローさんのホイールはプラズマ加工リムのレーゼロナイトなのでブレーキシューも専用品が必要。
そこでブレーキシューの入れ替え作業も行ってスタート時間ギリギリにホイール交換作業終了!
有難うトプローさん!これで何とか走れる!!
と急いで集合場所に向かいますがもう場所取りは完了していて列の後方に陣取るしか無くなります。
これで先頭集団で走るのは絶望的かな・・・と思いつつレース開始を待ちます。
ナイターエンデューロスタート直前
写真はスタート前の私。ロットソウダルのチームカラージャージを身に纏い気分はグライペルです(笑)

そしていよいよレーススタート。最初はローリングスタートで一周ゆっくり走っていよいよアクチュアルスタート!!
先頭集団は勢い良く飛び出さ・・・ない?
いやそれなりの速度では走っていますが最近参加したエンデューロレースの中では比較的大人しめのスタート。まだ夜のコースに慣れていないので最初は慎重に走ろうと考える人が多かったのかもしれません。
その隙にスルスルと上がって何とか先頭集団の後方に追いつくことに成功!
スタート位置の陣取りに失敗した割には悪くない展開です。

後はこの集団でどこまで走れるかです。最近は全く先頭集団で走れないレースばかりでちょっと自信喪失気味でしたが、今回はナイトレースということもあってか先頭集団は思ったほどペースが上がらず何とか付いていける展開。
久々に戦えるレースになりそうな手応えを感じつつ頑張って集団に張り付きます。

しかしレース開始後30分くらいでほんの少しだけパラついていた雨が少しずつ強くなりだします。

この時間帯で既に雨足が強くなるのはヤバイなぁ・・・このレース完走できるのかなぁ?
と不安になり始めて暫くたちレース後45分くらいでしょうか。
突然周回ペースが上がり油断していた私はコーナーの立ち上がりに失敗。集団の後方に付けていた為あっという間に千切れてしまい慌てて踏み込むも時既に遅くブリッジにも失敗!!
レースの半分は先頭集団で走りたいというのが今回の目標だったのですがここで無念の脱落。
残念ながら私の力はまだまだですね・・・

その後暫く走っていると先頭からの脱落組で第2集団が徐々に形成されていきます。
このペースなら何とかついて行けそうだと私もその中に加わって走り続けます。
この集団は実力的に近い人が集まったようで周回ペースは楽ではないものの頑張って走れば充分ついて行けるペース。ローテーションにも参加して何度も先頭を牽いたりしながら周回をこなします。

ということで中盤戦は特に語ることもないので中略

さてレースは早くも終盤(笑)
残り時間は1時間を切りました。
ここまで雨は降ったり止んだりを繰り返します。一時的に激しく降ることはあってもすぐに上がるので路面はそれ程濡れること無く何とか走り続けられそうだったのですが残り時間45分くらいだったでしょうか?
突如雨足が激しくなり路面はあっという間に完全なウェット状態になり、あちこちに水溜りもできます。
まさに最悪のコンディションでそれからの時間帯の走行は困難を極めます。
集団で走ると前のバイクが跳ね上げた水が顔面に直撃しアイウェアはビシャビシャでそれに周囲のライトが乱反射し前方がよく見えません。
こうなると無理にドラフティングゾーンに入るとかえって危険なので少し間を空けて集団内を追走します。
あまりにも難しいコンディションに正直もうDNFとしたい気持ちが強かったのですが
「せっかくこの時間まで走ったのにこれでゴールしないのは勿体無い」
との思いも強く結局我慢して走り続ける判断を下します。

コンコルド効果はばつぐんだ!

しかし時折「落車!!」の声が飛び交うなどコース上は混乱状態。
そんな中威力を発揮したのがトプローさんからお借りしたレーゼロナイト。
プラズマ処理されたリム面と専用ブレーキシューは土砂降りの中でも強力な制動力を発揮しコーナーの手前で前が詰まった時や前走者がトラブルで緩めたときでもしっかり減速してくれるので安心して走ることが出来ます。これがもし前日用意していたカーボンホイール走っていたら大惨事になっていたかもしれません。
ホント、トプローさんに感謝のひとことですよ。

さて土砂降りで視界不良の中、レースはいよいよ最終盤を迎えます。
雨の中、気を緩められず補給をしている余裕もなかったのでエネルギー切れを感じてはいましたが、そんな中でも集団はそれなりに良いペースで走り続けていたので集団から脱落しないよう何とか踏み止まって集団をキープし続けます。
前のバイクが跳ね上げる水しぶきが目や口に入って口の中がジャリジャリします。呼吸の時に結構水を飲んでしまったみたいで嫌な感じです(笑)
もう早く終わってくれ~
と何時も以上に思うのですがこういう時ほど時間はゆっくり経過するものです。
それでも何とか最後まで集団から脱落すること無く走り切り最終周ラストはスプリント合戦を繰り広げつつフィニッシュ!
この時の安堵感といったらなかったですね。とにかく事故無く走りきれて良かったです。
さて、走行中は正直、もう順位とか気にしているようなコンディションではありませんでしたがレース結果は

5位入賞

となりました。いやもう精神的にも肉体的にもヘロヘロになりましたが何時も通りの粘りの走りで何とか入賞圏内滑り込みです。
雨の中頑張って走り続けた甲斐がありました。

かくして、土砂降り下のレースとなったナイターエンデューロは無事終了しました。
色々あったレースですが終わり良ければ全て良し。

エンデューロレースは自分との戦い。
諦めずに走り続ければ時には良いこともあるものです。

まあ今回も先頭集団からは途中で脱落してしまったりと課題は残りましたがこれから迎える冬場のトレーニングでそのあたりは少しずつ底上げですね。

来年こそは先頭集団でレースできるよう、まだまだトレーニングあるのみですな。

そんな今回のレースの走行データは以下のとおりです。


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