やまめ乗りは中華カーボンサドルの夢を見るか(或いは北摂ポジション試行の旅)

実は今まで黙っていましたが私は最近、いわゆるやまめ乗り(最近はおじぎ乗りとも言う様ですがここではこちらで統一)に挑戦していたりします。
やまめ乗りと言うのは、一般的な基本フォームである背中を丸めたフォームではなく背中を真っ直ぐに伸ばして乗るフォームです。
やまめ乗りフォーム
やまめ乗りについては、知ってはいたけど
「基本を無視した特殊なフォーム」
「新城選手が実践しているのだから間違っているのではないだろうけど人を選ぶ特殊なフォームでしょ?」

という程度の知識でした。

スポーツのフォームについては私は
「まずは基本通りの型を身に付けてそれを自分の物にしてから応用として他のやり方を考えてみるべき」
かなと考えています。
勿論自転車についても同様で、まずは骨盤を立て背中を丸めて乗る基本フォームを完全に習得するべきであり、その前に他のフォームを試すつもりは全くありませんでした。
しかし、O.H.C.のパパちゃんさんがやまめ乗りを実践されているそうでそのバイブル「自転車の教科書」を薦めておられ、やまめ乗りに興味をもつようになりました。

そしてNHKの自転車番組「チャリダー」でヒルクラム向けのフォームとして身体を前傾させてペダルに積極的に荷重を乗せていくフォームを薦めているのを見ました。
「あれ?これやまめ乗りと同じ考えじゃね?」

更には、O.H.C.のトプローさんまでもが、ブログでやまめ乗りを試していると仰っているではありませんか!師曰く
「田舎育ちのアラフォー世代は、やまめ適正ありますで!」
との事。うむ、私こそは幼少の頃から和式便器に慣れ親しんだ堂々たるやまめ乗り世代に他なりません。

という訳で、モノは試しとばかりに取り組んでみたわけなのですが、ローラー台で試すと意外にあっさり効果が出ます。身体を前傾させベダルに荷重を乗せることを意識してペダリングすると確かにパワーメーターの値は上げやすくなります。
慣れないフォームなので姿勢を維持するのが難しいとか、呼吸の感覚が変わるのでちょっと違和感があるとか、今までの回すペダリングがやり難くくなるとか良いことばかりでは無いけど暫く試してみる価値はありそうな感じです。

そこで、少しずつ実走でもやまめ乗りの考えを取り入れて走るようになってきたのが最近です。
実は最近のヒルクライム大台ケ原や7葛挑戦、O.H.C.京都走行会、そしてFTP計測などでもずっとやまめ乗りを意識して走っていました。
誰も指摘してくれないのはきっとフォームが間違っているからでしょうけれど!!

さて、長々と語ってしまいましたが今回の本題は別に「やまめ乗りのすゝめ」ではありません。偉そうに人に薦められるほどの成果は得られていませんので(笑)
ただ、やまめ乗りをするようになってから一つとても困った事があるのです。それは

股間が痛くて痛くてたまらない

という事です。フォームの特性として身体を前傾させて股間をサドルに押し付けるようにして乗るのですが、これがまさに股間殺しのフォーム!
今まで使っていたフィジークのKURVE(クーヴァ)はとても良いサドルで、これまでは何の不満もなかったのですが先端が細く盛り上がっている形状は残念ながらやまめ乗りとの相性は決して良いとは言えないようなのです。
特に長時間ライドとなった7葛挑戦時の終盤は股間が痛くて痛くてたまらなかったものです。
ではどうすれば良いのか?私の思いついた答えは股間の部分を繰り抜いた穴あきサドルです!
とは言え普通の穴あきサドルはこんな感じで先端の方には穴があいていません。思い切り前傾させるとこれだとやっぱり股間潰れない?
穴あきサドル
となると先端まで穴が開いているサドルが欲しい…となるとこれか?
smpサドル
SELLE SMPのサドルです。これなら先っぽまで穴があいているので股間も安心そうです。

となれば善は急げ!
中華サドル
さて何でしょうね?これ。
何処からどう見てもSELLE SMPの形状ですがロゴはprologoです…
まあタイトルで明かしているのでもうお分かりでしょうが中華製のカーボンサドルです。間違ったメーカーロゴを付けてしまう雑な仕事しやがって!
話がここにたどり着くまでが長かった…
本物のSELLE SMPのサドルは高価なのでお試しとして中華製のカーボンサドルを買ってみました。何とこれ送料込み$26で買えてしまうのです。SELLE SMP形状のサドルのお試しとしては面白そうですよね。

しかしこのサドル、フルカーボン製で全くクッションが無いので本当にガチガチです。
「本当にこんな固いサドルが使い物になるのだろうか?」
と不安を覚えつつも、これを装着してローラー台を回してみたのですがPAD付きのレーパンを履いて乗ってみると意外にも結構いい感じ。一時間ほど漕いでみましたが少し硬いので違和感があるものの普通に使えそうです。そして思い切り前傾させても股間が全く痛まない!これは凄いぞ!

という訳で本日、新サドルを装着して初めてのヒルクライムに挑戦してきました。
場所は何時もの勝尾寺。勿論目指すぜ自己ベスト更新!

記録更新の期待を込めて力強くスタートしますが…
路面の凸凹を拾う度にお尻にダイレクトに振動が伝わる!むむむ、結構痛いぞ!
しかし問題はそこではありません。
私はヒルクライム中、力のかけ具合でシートポジションを前後に少しずらして乗っています。
しかし、SELLE SMPのサドルは…湾曲した特殊な形状ゆえにお尻がピタリと決まるポジションが一箇所しかありません。いつもの癖で力強く踏み込むときに前側に乗ろうとすると…お尻にサドルの膨らんだ部分が当たりこれが痛い!股間の痛みは解消したけど代わりに今度はお尻が痛くなるとは!
痛みを軽減させようとペダルに掛ける荷重を増やすような乗り方にして暫く走ると…いつもと力の使い方が違う為かあっと言う間にバテました。
三叉路に差し掛かった段階で今までに感じたことのない物凄い疲労度…これはアカン…タイムトライアルどころじゃ無い…
もうよっぽどTTを辞めて帰ろうかと思い、止まりかけるも一応ゴールだけはしておこう…と思い直して苦しみながらも走り続けて何とかゴール!
勝尾寺ヒルクライム:14分33秒(自己ベストから36秒遅れ)
う~む…自己ベスト更新どころじゃ無いな…
このサドル、クッション無いから振動拾いまくるし、少し着座位置をずらすだけでポジション全く決まらなくなるし、私の乗り方だと全く使い物にならないんじゃね?

この後、K(きゃべつ)さんと合流し、一緒に忍頂寺コースを上ることになりました。
K(きゃべつ)さんが平均くんを目指すというので私が先行して牽くことになります。
「このサドルで平均くんペースでちゃんと走れるかなぁ?」
と不安を覚えつつもスタート!
勝尾寺での反省をもとに途中で力を掛ける場面でもポジションは変えず、凹んだお尻の着座位置に固定して漕ぎ続けると…勝尾寺の時のようなまるで駄目な走りにはならず結構いいペース?
調子に乗って走っていたら気が付くとK(きゃべつ)さんが居ない!あれ?コース間違えた?と不安になって逆走して合流し確認したらコースは合っているとのこと。急いで引き返すもタイムが期待できるはずもなく…
忍頂寺ヒルクライム:19分00秒(自己ベストから18秒遅れ)
一応平均くんは上回ったものの自己ベストに及ばず。途中までのペースを見たら自己ベスト更新ペースだったんだが…仕方無い。今度また頑張ろう!

この後、K(きゃべつ)さんと見山の郷で休憩した後、次は妙見山に挑むことに。
今日はここまで全く良い所が無いのでせめて妙見山は頑張ろう…もうかなりケツが痛いけどw
妙見山は思えば暫く走ってなかったな…好きなコースなのに。と思いつつ暫く走ってみると…
「昔はかなり激坂の長距離コースだと感じていたけど色々走った今となっては激坂とは言い難いかな…」
ガチガチの中華カーボンサドルにも慣れてきたのかこれが意外と走れる。
「要するにSELLE SMP形状のサドルだとポジションを固定して走れば良いんだよな…高斜度区間は前乗りしたいけど我慢我慢…」
本日3本目のタイムトライアルで疲れがあるにもかかわらずこの日最高の走りが出来ている手応えあり。途中のアップダウン区間を堪能しつつ最後まで悪くないペースで走り切る事ができました。
妙見山ヒルクライム:22分46秒(自己ベストを41秒更新!)
よっしゃ~!自己ベスト更新。これで何の成果も無い一日にならずに済んだぞ!
しかしやっぱり妙見山コースは気持ち良いわ。途中のアップダウンの気持ち良さと走り終わった後の爽快感がたまらん!

この後一緒に走ってくれたK(きゃべつ)さんと一緒に納豆食べ放題の山口納豆で旨い納豆丼を食べてこの日のライドは解散となりました。

さて一日走ってみましたが…結局中華カーボンサドルの評価は保留かな。
最初はまるで使い物にならないと思ったけど慣れてきたら普通に走れるようになってきましたので。
クッション無しなのでロングライドは流石に辛そうだけどヒルクライムでタイムを出す目的ならイケるかな?
もう暫く使い続けてみて判断しようかと思います。

しかし、ここまでの文章を読み返して見ると「やまめ乗り」を語りたいのか「中華カーボンサドル」を語りたいのか「北摂ヒルクライム遠征」を語りたいのかさっぱり分からない纏まりのない文章になってしまいました。
ゴチャゴチャしていて申し訳ないですが書き直すのも辛いのでこのままアップしますw

ここまでの文章をまったく読まなくても分かる纏め
「やまめ乗りを試したら股間が痛くなったので股間に穴のあいた中国製カーボンサドルを試してみた。最初は慣れなくてタイムが出なかったけど3コース走ったら最終的には結構良いタイムが出せるようになったよ」

150行近く書いた長文の意味無いな…まあいいか。本日の走行データは以下の通りです。


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コメント

電気羊より電動コンポが・・(笑)

こんばんは。
ヤマメの理論は、合う合わないはあるでしょうけど、試してみる価値はありそうに思えますよね(^^)
ヤマメの姿勢で股間に痺れが出るのは、ギアが軽過ぎるというのも一因かもしれませんね。
ヤマメの姿勢でサドルに体重乗せると絶対痺れますもん。
ヤマメの姿勢でハンドルから荷重を抜いてペダルに体重を預けると、ケイデンスが一気に上がる。ただ、これが狙ったケイデンスよりハイケイデンス過ぎると、ペダルに体重をかけ切れなくなってサドルに体重が残り股間を圧迫してしまう。
ならば、ペダルに体重の大部分を預けた時に狙ったケイデンスになるペダルの重さ。
これがヤマメ的なギアの重さなのかなという気がしています。脚には優しくないですけどねσ(^_^;)
長々失礼しました!
向上心があって研究熱心なやまちゃんさんならきっとモノにされるでしょうね(^o^)/

No title

プロロゴで吹きましたwww

カーボンサドル やはりお尻には優しくないんですね (-_-;


しかし やまちゃんの進化は止まりませんね!

Re: 電気羊より電動コンポが・・(笑)

タクヤさん、やまめはかなり特殊なフォームなので敬遠する人も多いのでしょうが偏見を捨てて一度試してみるのも面白いと思います。誰にでも合うとは思いませんが合う人だとパワーが乗せやすいのを体感出来るかと思います。
股間の痺れ対策は難しいですね。確かにペダルに体重を預けてサドルに乗せる体重を減らせば軽減できるし、それが正しいやまめのフォームだとは思うのですがロングライド時などは常にペダルにパワーを預ける訳にもいきませんから結局対策は必要になるかと思います。
やはり穴あきサドルが相性良さそうですが私のお尻に馴染む穴あきサドルを求めてサドル探しの旅が始まりそうですw

Re: No title

ラスガスさん、実は同じ形で無地のサドルも売っていたのですがウケ狙いでプロロゴのロゴ入りを買ってしまいました。(ちなみにSELLE SMPのロゴ入りは無かった)
笑ってもらえたなら狙い通りです(笑)
しかし何故SELLE SMPの形状のサドルにプロロゴのロゴを入れたのかは謎ですね。単なる勘違いなのかプロロゴの方が売れると判断したのか…
しかしカーボンサドルはクッションゼロですから本当に人を選びますね。PADがあってギリギリ我慢出来るレベルでPADなしの普段着では絶対に乗りたくないですw

現物は予想以上によくできてましたね、プロロゴサドル。
実際にプロロゴを狙ってる僕からすると目の毒でした。もう中華でええかとw
やまめは平地が効果覿面ですが、登りが難しいですねぇ。

No title

しばらく使えば、いつも当たるところの皮膚の角質が厚くなってきて、きっと慣れてくるんじゃないでしょうか。

ヤマメ乗りはつるみんさんなど速いメンバーの方々も実際に使ってはりますよねー。

高取HCでつるみんさんに追い抜かれたときに、これが噂のヤマメ乗りなんやとついて行こうとしましたが、3秒で置いてかれて、まったく観察できませんでした(笑)。

Re: タイトルなし

トプローさん、私は中華カーボンハンドルも使っていますが最近の中華カーボンパーツは結構侮れないクオリティがあるように感じています。
とは言え、私の買ったアレはプロロゴでも何でもないですよね(笑)ロゴ以外はSELLE SMPまんまですし。
それにトプローさんは折角DOGMA F8買ったんですから私みたいにパチもんパーツではなくプロロゴ正規品を奢ってあげると良いと思いますよ。
やまめ乗りですが仰る通り平地&アップダウンのほうが力を発揮しやすいと感じています。FRAT練のフラワーロードの様なコースでは凄く気持よくパワーを掛けられるようになりました。後はヒルクライムでのパワーの掛け方ですね…また十三峠に特訓に行きますw

Re: No title

木鶏もんきちさん、本当にガチガチのサドルなので硬さに慣れる日が来るのか不安ですがもう暫く使い続けて判断したいと思います。
やまめ乗りですがローラー台でパワーを見ると確かに効果はありそうだと感じていますし実走でも平坦やアップダウンでは今まで以上の走りが出来るようになってきたと思います。
肝心のヒルクライムですが…今のところ通常フォームより少しだけ速くなった気がしますが斜度が上がると平坦や緩斜面のように上手く体重を乗せる事ができていないと思うのでまだまだ試行錯誤は必要かなといったところです。
一長一短で身につくほど簡単なものでは無さそうですね(笑)

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