決戦!「鈴鹿8時間エンデューロ」アクシデントにもめげず粘りの走りで8時間完走!後編

「2016鈴鹿8時間エンデューロ秋sp」前回からの続きです。

■レース後半戦開始
レースはちょうど半分となる4時間が経過。ここで4時間組は続々とピットに引き上げていきます。
これまでは元気な4時間組に引いてもらう展開が多かったのですがこれからはもう彼らには頼れません。
とは言え流石に大人気イベントの鈴鹿エンデューロだけあって8時間チームでの参加者がかなり多いので岡山10時間の時に比べるとまだ遥かにマシです。岡山は4時間組が多数派で4時間終了後はコースが閑散としてかなりの時間単独走を強いられましたから(苦笑)

まだ元気な8時間チーム組でペースの合いそうな人の後ろにつきながら30分ほど走った所で補給のドリンクが尽きました。それに4時間補給ドリンクを飲みながら走り続けてかなり尿意を催してきています。
これは岡山10時間の時の経験からの判断ですが私がトイレを我慢して走り続けられるのはだいたい5時間くらいが限度。それ以上は走りに集中出来なくなってしまいますので8時間走るなら一度はピットインしなければならない事になります。
そこで予め補給食を2回分に分けておき、4時間半走った所でピットインで補給食を追加してついでにトイレに寄る計画になっていました。

■この日唯一のピットイン。しかしトラブルが!
4時間半経過したのを確認後計画通りにピットイン。くにかつおさんのお陰で本コース内のピットエリアが使えるのでスムーズにピットに戻り補給用のハイドレーションバッグを用意してあった交換用の物に持ち替えようとします。ちなみにハイドレーションバッグは以下の写真の物です。
ハイドレーションバッグ
しかし、ここでトラブル発生!!
実はちゃんとしたハイドレーションバッグは一つしか持っていなかったので小さい普通のバックパックを交換用に用意してあったのですがこれが小さすぎたようで背負った所ではみ出ていた中のハイドレーションシステム(写真の右側の水入れです)が落下!
アカンこれは使い物にならん!!
大急ぎで今まで使っていたハイドレーションバッグに新しいハイドレーションシステムを積み替えようとするのですがホースの先の飲みくちが引っかかって抜けない!!
焦るとますます上手くいかず半ばパニック状態になりながら何とか飲みくちを外して付け替えてハイドレーションシステムの載せ替えに成功。
ここで焦って交換用に用意してあったエネルギーゼリーと岡山で終盤苦しめられた眠気対策として用意したカフェイン錠剤を持ち忘れる大失敗!!
それでも何とかメインの補給システムであるハイドレーションシステムは交換できたので急いでトイレに向かいます。
そしてトイレに着くとまだ時間が早かったのかトイレは4時間終了組で長蛇の列。
まあ何時もの大きい方待ちの行列だろうと行列を飛ばして小便器に向かうとあれ?一個しかありませんよ?もしかしてこの行列は小の待ち行列!?
さすがに行列を無視するわけにはいかないのでこのトイレの使用を断念。慌てて他のトイレを探します。次のトイレも行列ができていますが・・・幸いにもこちらは大きい方待ちの行列で小はすんなり済ませることが出来ました。
トラブル続きで大きくタイムを失ってしまいましたので慌てて再発進。
しかしこのピットインで実に6分もの時間を失ってしまいました。
悪いのは補給の準備が万全でなく、トイレの確認を怠った自分自身ですがここでこのタイムロスは痛かった・・・

■しかしまだまだレースは続く
トラブルはあったものの何とかコースに復帰し、またレースを再開させます。
タイムロスは痛かったものの結果として6分近く休憩を取ることになったのが良かったのか体力はある程度回復し、少しだけペースアップした周回をする力が戻ってきました。

そしてレース開始5時間経過後から「トロッフェ・バラッキ」組がコースインしてきます。
この種目は二人組でのタイムトライアルで、TTバイクの使用が許可される代わりにチームメイト以外のドラフティングゾーンに入ることが禁止されています。
つまり終始風除け無しで走り続けなければならない過酷な種目なので、ごく一部の剛脚組を除いてそれ程のハイペースでは走り続けることが出来ません。
そして彼らはドラフティングに付くのは禁止ですが私達エンデューロ組が彼らのドラフティングゾーンに入ることは問題ありません。
つまり走り始めたばかりで元気な「トロッフェ・バラッキ」組に先頭を走らせてその後ろをコバンザメ走行するのは実に合理的な戦法なのです。
セコい?こっちはもう5時間走ってヘトヘトなんですからコレくらいは許してください(笑)
実際考えることは皆同じみたいで「トロッフェ・バラッキ」組の後ろには大抵エンデューロ組が張り付いて走っています。
そんな訳で暫くは新たな走法wで走り続けますが流石にこの辺りの時間帯から疲労だけでなく腰、お尻、腕などアチコチが痛み出しました。
私の場合特に腰が痛くて大変でした。フォームをちょこちょこ変更してストレッチさせてみたりと工夫はするのですがそれだけで何とかなるはずもなく「腰痛え・・・腰痛え・・・」と思いながら走り続けます。
ですがレースはまだ3時間ほど残っています。
前回は4時間経過後に完全に力尽きて終盤は痛恨の寝落ちという失態まで犯したこともありますのでここが頑張りどころです。
集中力を失ったら一気にガタガタ落ちてしまうのは経験済み。大事なのは気持ちを切らすこと無く自分のペースを守って最後までキッチリ走りきること。
「絶対に気持ちを緩めず最後まで力を出し切る・・・」
それだけを心がけて長い長いレースを黙々と走り続けます。

■両親が応援にきてくれました
どのくらいの時間帯だったかはもう覚えていませんが向かい風厳しいホームストレートをヒーヒー言いながら走っていると私に対する声援が聞こえてきます。
振り向くとそこには応援にきてくれた両親の姿ありました。
私と両親は愛知と大阪と離れて暮らしていますが「最近ロードバイクでレースを始めた」という話をしたら「一度応援に行きたいな」といった話になっていたのです。
まあ私ももうオッサンで両親に応援してもらうような歳でもないのですが、それでも両親の声援というのは幾つになっても嬉しいものです。
はるばる応援に来てくれた両親の声援に励まされ、疲労や全身の痛みに耐えつつレースは終盤を迎えます。

■厳しい厳しいラスト2時間
レースは6時間を超え残すところはあと2時間。しかしこの時間帯に疲労はピークを迎えます。
コース内はまだ「トロッフェ・バラッキ」組が頑張って走っていますが既に疲労し脚も終わりかけている私は彼らの後ろに張り付いて走ることも出来なくなりつつあります。
そして半袖&ビブショーツという真夏並みの格好で走っていたこともあり下りなどの高速区間では寒さにも苦しむことになり始めました。まだ元気に飛ばせている頃は身体も熱く下りの風が気持ち良いくらいでしたが体内エネルギーが尽きかけたこの時間帯は全力で走っているつもりでも身体は冷えていき下りの風で体温を奪われ増々辛くなっていきます。
「長袖とタイツで走るべきだった・・・」と後悔するも後の祭り。少しでも栄養を取って持ち堪えねばとハイドレーションシステムからチビチビと補給しつつ気力の走行を続けます。
この時間帯は気力を維持するのが大変で
「もう止まって休みたい・・・せめて完走目当てのスローペースで走りたい・・・」
という気持ちとの戦いとなります。
しかし序盤にいきなり先頭集団から脱落したことから分かるように私には上位陣と戦えるだけのスプリント力はありません。それでも戦える武器があるとすれば最後まで諦めずに粘り強く戦う体力と気持ちだけでしょう。
その武器も岡山10時間では途中で折れて後悔を残す事となってしまいました。
「今回は結果はともかく最後まで緩めない!」
と何とかその時出せる力を振り絞って走り続けます。
それまでは3速で駆け登ることのできた坂も2速に落とさないと登れなくなり、向かい風が増々厳しいホームストレートは自分でももどかしい程速度が乗りません。それでも
「レースももう終盤!もうひと頑張りだから何とか走り抜こう!」
と自分を励ましながら走り続けます。
そしてレースはいよいよ残りあと1時間となります。ここに来てラップタイムは徐々に落ち始め11分台での周回となっています。計測地点を通過した段階で残り時間は厳密には58分弱なので残りはあと5周となる計算。
「あとたったの5周!最後のひと頑張りだ!!」
終りが見えてきたことで何とか気力を繋ぎ止め最後の1時間の走行に臨みます。
脚は既に棒のようで西ストレートの登りが本当にキツい。チビチビ栄養を補給しながら走っているのに集中力が切れ始め頭がボーっとしてくるのが分かります。
でも残りはあと僅か!
残り4周、3周、2周、・・・そしていよいよラスト周回!!
ホームストレートで両親から「これで最後の周回だから頑張れ~!」
という声援も聞こえてきます。それに励まされ最後の力を振り絞ってラスト周回を駆け抜けます。
その甲斐あってかそれまで11分台の周回だったのに最後は10分台でまとめてホームストレートに突入!
俺はやったぞ!!
達成感たっぷりにホームストレートを駆け抜けると
残り時間50秒・・・へっ!?

もう一周走れるドン!

頑張ったご褒美に鈴鹿サーキットの神様がもう一周走るチャンスをプレゼントしてくれました。神め!!!

もう泣きそうになりながらもヤケクソで坂をダンシングで駆け上ったりしつつオマケの一周を先程を上回るペースで走り切り今度こそゴール!!!

長い長い戦いは終わりました。


■鈴鹿エンデューロを終えて
8時間を無事?完走し最終的な結果は
周回数:49周
走行時間:8時間09分54秒
走行距離:284km
8時間ソロ部門:9位


となりました。入賞は6位までなので入賞はなりませんでしたし、惜しくも50周回という区切りの良い数値も未達成ではありますが、ギリギリの所で
シングルリザルトをゲットです!!
一般向けエンデューロレースとしては国内屈指の規模のこの大会でシングルリザルトは今の私の実力からすれば上々の結果ではないかと思っています。
しかしこれ春の鈴鹿だとアタック240完走できる計算になりますね。来年は・・・行くしか!

さて今回のレースを振り返ってですが
反省点
・先頭集団に全くついて行けなかった。まだまだスプリント力不足
・ホームストレート後と西ストレートの登りが攻略できず幾度も集団から脱落することとなった。やはり登坂力不足。O.H.C.の名が泣いているw
・ヘルメット忘れるとかあり得ない失態!
・ピットイン時に補給とトイレに失敗してタイムロス。準備と確認不足

良かった点
・最後まで諦めずに大きくペースを落とすこと無く8時間走りきれた
・補給プランはピットイン時のトラブルを除けば完璧でハンガーノックや脱水症状など無く走れた

いま振り返ればあの時ああしていればとかやり直したいところも少なからずありますが、それでも岡山10時間の反省を活かし最後まで粘り強く走り今の力を出し尽くすことが出来たと思いますので結果にはとりあえず満足しています。
今後この上の入賞できる位置を目指すなら、とにかく先頭集団に付いて走れるスプリント力が不可欠です。
しかしそのための取り組みはまだ始めたばかりですから結果が出るまでには時間が必要でしょう。
それは来シーズンの大きな目標としてそこに向けて冬場のトレーニングに励んでいきたいところです。
そして来年こそは入賞といきたいところですね。

そんな鈴鹿8Hエンデューロの走行データは以下のとおりです。

ラップタイム確認サイト「LAP CLIPスズカ8時間エンデューロ秋sp」リンク

最後にひとこと。
超疲れたけど超楽しかった~

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コメント

やまちゃんさん、お疲れさまでした!

鈴鹿の先頭集団は速かったですね〜
僕はチームで出てて、ノルマは2時間だけだったのですが、集団はインターバルかかりまくりでめっちゃキツかったです。

ともあれ、苦難を乗り越えて勝ち取ったシングル、おめでとうございます\(^o^)/

Re: タイトルなし

乗り気さん、ありがとうございます。NYLレーシングも8時間完走お疲れ様でした。
偶然にもどちらも49周走っていたんですね。
先頭集団は岡山の時よりワンランク上の強烈な速さでしたね。私は本気で走っても殆ど付いていけませんでしたが乗り気さんはあの中でも存在感を示していて流石の一言です。そりゃくにさんもそっちについて行っちゃいますよ(笑)
私もまた来年もちょこちょこレースに参加していくつもりですのでお会いした時はよろしくお願いします。

トロバラは二人でローテーションをするので、ドラフティング距離にペア以外の人に居られると、スムーズに先頭交代ができない場合があります。
TTバイクでDHバーを握っているわけですからブレーキは咄嗟に掛かれませんし、緊急回避のコントロール性もロードバイクとは比べ物にならないくらい低いものです。
ペア以外の人に後ろに付かれるのはトロバラ組からすると迷惑でしかありません。

Re: タイトルなし

それは大変申し訳ありませんでした。
流石にペアの間に入るようなことはしていませんでしたのでそれなら迷惑にはならないと思っていましたが、それでもトロバラ組には迷惑な行為だったのですね。
私の認識不足でトロバラ組の皆さんにはご迷惑をおかけいたしました。深くお詫びいたします。今後レースでにトロバラと同時に走る際にはドラフティングエリア内に入らないよう心掛けるように致します。

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